エイサーのチョンダラーは特別な存在だった
エイサーで顔を白塗りした奇抜な化粧をして久葉(くば)笠を被り、ひときわ目を引く「チョンダラー」の存在って?? チョンダラーの滑稽な容姿や踊りで周りを楽しませているその存在にさっそくリポート(^O^)/
エイサー隊が演舞しながら練り歩く中に混ざって陽気に一緒に踊っていますが、よーく見ると…実はエイサー隊一人一人に気配りをし、演舞の流れを常に見ていてサポートする存在なんだなぁ~ってことが見えてきました。
曲の間や途中で、それとなしに久葉(くば)扇でちょんちょんとあおりエイサー隊の列を整えたり、乱れた衣装を整えたり、三線のリズムを調えます。太鼓の指揮をとり、曲と踊りのリズムを抑え、三線のキュー(合図)もチョンダラーの役目。
休憩タイムでは、エイサー隊員の汗を拭き、水を飲ませ、クバ扇で風を送り、折れたバチの交換等、旗頭(はたがしら)を休ませたりと、常にエイサー隊をサポートしています。
エイサー隊メンバーに気を使い、最後尾から駆け足で先頭まで行き演舞の全体を管理しながらエイサー隊をまとめ、一番エネルギーを使っていました。水分補給して、チョンダラーファイティング!
チョンダラーは、エイサーの流れを熟知しているということが第一条件で、常に気遣いがハンパなくエイサー隊を見守り、特別なリーダー的存在なんだというところが見えてきました。
京太郎(チョンダラー)と書くことから、京都と関係があり、京都の念仏踊り〈ニンブチャー〉として沖縄に伝わり、沖縄に定着していったということです。
チョンダラーの役割とは、観客を笑わせたり盛り上げたりして、一般的には拍手をすすめたり、飛び跳ねたり、カチャーシーをすすめたりします。大抵グループの中でも年長者やエイサーに長けた人、青年会のOBが選ばれ、リーダー的重要な役割を果たすことが多いようです。
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